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大熊町の課題

  模造紙やマジック、大量のポストイットを使う「ワークショップ」というのが大嫌いな宣伝チームの常世田(トコヨダ)です。  これまで私は何百回とワークショップ(以下「 WS 」と略します)に参加し、また立会人としても幾多の WS に臨んできました。その場では個人の貴重な意見が披露され、また熱い議論に発展することもあったります。白熱する WS は見ているだけでも面白いものです。  しかしそこで結論に至ったアウトプットが、後日「行動」となって成果を生むに至る WS に出会った試しがありません。結局のところ「 WS をやった」という事実に対してみんな満足してしまうのではないでしょうか?  さて、先日も大学のゼミ生の WS に参加させてもらいました。お題は『移住定住を促進する上での大熊町の課題』というものでした。大学生に限らずですが、来町者のほとんどは医療機関や高等教育施設、商業・娯楽施設、公共交通機関が乏しいなど、この町の利便性の低さを「課題」として取り上げます。  でもそれって、みなさんご自身が住んでいる都会と比較しているだけのことで、大熊に移住してきた人間にとって、そんなのは課題にならないのです。なぜなら不便さ(?)こそがこの町の魅力であって、ゆとりのスローライフが送れるからです。  強いて課題を挙げるとすれば、それはこの町の「認知度の低さ」でしょう。先日の WS で来た学生さんたちも「授業で大熊に行くってことになるまで、この町のことは何も知らなかった」と素直に話していました。これまで私が接した来町者のほぼ全員、この学生さんたちと同程度の認識しかありませんでした。  これを図式にしてみるとこうなります…。 認知度が低い=知られていない=宣伝が届いていない=発信していても目に留まらない=ネタが面白くない=話題に魅力がない=他所との差別化ができていない=興味も持たれない=そもそも誰に何を伝えたいのか考えられていない=ただ闇雲に発信しているだけ==>要するに常世田の勉強不足、となります。  ということは、宣伝チームのメンバーを集めて WS をやった方がいいかもしれません www

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