生涯幼稚園児


ついに高齢者と呼ばれる年齢に達してしまった宣伝チームの常世田(トコヨダ)です。


 さて心理学では「質問期」と呼ぶそうですが、子どもが2~6歳の幼児期には、事あるごとに「なんで?」と繰り返し質問してきます。子どもから「なぜ?」「どうして?」と連打を浴び続ければ、どなたでも疲れを感じることでしょう。なのでつい「なんでなんでって、しつこいな!」と我が子を邪険に扱ってしまうこともあるかと思います。

 でも、以下に紹介する子どもの脳の発達プロセスを読んでいただければ、どんな親御さんでも子育てに関する認識を改めてくれるのではないでしょうか?

 文部科学省幼児教育課が発表した「幼児教育の無償化の論点」という論文(平成21年)には、人間の脳は『3歳までに80%、6歳までに90%、12歳までに100%完成する』と書かれています。同様にユニセフの世界子供白書にも『子どもが3歳になるまでに脳の発達がほぼ完了する』と記載されています。

ということは、先に挙げた質問期は「子どもが脳に知識を詰め込む期間」であって、それ故に知的好奇心が旺盛になっている状況であると言えます。子どもの「なんで?」は学習意欲の表れですから、親はその芽を摘み取るような対応をしてはいけません。



 ところで、昨年12月に策定された大熊町の第三次復興計画には『生涯学び続ける豊かな教育環境の創出』という項がありました。要約すると「大熊町で学ぶ人が0~100歳まで体験し学び続けるシームレス(学校でも家庭でも/学びたいときに学びたい内容を/いつでも切れ目なく)な教育・学習プログラムや、場の創出を目指します」という内容です。

 さらに町内で唯一の教育機関・学び舎ゆめの森は、0~15歳までの一貫した教育の中で「生涯にわたり幼稚園児のように様々なものに興味を持ち、遊んで協働し、楽しみながら学び続けることにより創造的思考を育み続ける人の基礎を構築する」という教育方針で運営されています。

だとすれば、私のような高齢者でも『生涯幼稚園児』のように、常に好奇心をもって世の中を見つめ、学び・成長し続けなければならないということですね…。なんで?(笑)

そんな子どものような視点で世の中を見ていると、普段とはちょっと違った画角の写真が撮れたりするから面白いですョ。



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