超小型EVシェア試乗記
時間さえあれば福島県内の下道だけを使って、1日600キロ以上車を走らせるほど運転が好きな常世田(トコヨダ)です。
そこで今回は2022年10月にスタートした、大熊町の超小型電気自動車(EV)のシェアリング実証事業*についてお伝えします。
*大熊町と出光興産による連携事業で、当初半年間(2023年3月まで)の予定でしたが、今も継続して利用可能となっています。
使い方はいたって簡単でした。出光興産の専用ページから会員登録をし、事前に予約すれば誰でも無料で使うことができます(1回の利用は最大4時間まで)。EV車は大熊町役場と大野駅東口に各1台配置されています。予約の際は希望日時と、役場か駅か、どちらの車を利用するか選択します。予約が取れたら確認メールが来る仕組みになっています。
◆出光興産「オートシェア」サイト
https://idemitsu-auto-share.com/
大熊町のマスコット「まあちゃん」がデザインされた可愛らしい車体。これまで何度も見かけていましたが、実際この車に乗るのは今回が初めて。軽自動車よりもコンパクトなつくりなので大丈夫かな?という心配もありましたが、居住空間は意外とゆったりめで、窮屈さは全く感じません。
また、この車『C+pod』を酷評する専門誌もあったようですが、未だ町域の半分強が帰還困難区域に指定されている大熊町。移動距離も利用時間も短くて済むため、評論家が言うほど悪くはない乗り心地です。そして何より無料というのが最大の価値だと思いました。
ただ、町内にはダンプカーをはじめとした大型車両が数多く走っています。国道6号線をC+podで走ると、大型犬専用のドッグランに小型犬が紛れ込んだような状態になります。かなりの「圧」を感じるはずですので、運転に自信のない方はご注意ください。
加えて舗装が痛んだような場所では振動が直に伝わってきます。ダッシュボードの上に物を置いておくと振り落とされることもあるでしょうから、携帯電話などはバッグやポケットにしまっておきましょう。
過去記事にある生活循環バス、そしてこの超小型EVシェア。どちらも大熊町民でなくても無料でお使いいただけます。この両方を乗りこなせば大熊町の現状をつぶさに把握することができますし、来訪者の方に「移動の不便さ」を感じさせることもないと思います。
町外からお越しの方にはぜひご利用いただきたいサービスです。
<外部リンク>
◆YouTubeチャンネル「おおくま暮らし」
https://youtu.be/fO236ojZ8GA?si=ZGeaQZUd6C6HZgcE
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