移住して犬も幸せに？

大熊町ではなぜストレスなく生活できるんだろう…？ふとそんなことを考えてみた宣伝チームの常世田（トコヨダ）です。

　ぶっちゃけ、今の大熊にはビルやマンションのような高層建造物がありません。逆に、2022年6月に避難指示が解除された特定復興再生拠点区域では、震災以降ずっと放置されていた建物の解体作業が行われています。そのため視界を遮るものがほとんどなく、空は広く大きく見えますし、山も間近に望める生活環境にあります。

　もうこの時点で解放感はかなり膨らんでいて、都会暮らしと比べてストレスは相当軽減されていると言えるでしょう。さらに緑が多い自然環境が心と身体を癒してくれます。

　ところでこの「緑」には、癒し効果だけでなく集中力を高めるなどの効能もあるようです。視界に占める緑の割合（緑視率）によるもので、その比率が15％程度になると業務効率が上がり、30％を超えると幸福度が上昇するなどの実験結果が報告されています。殺風景な事務所に観葉植物を置いたり住宅密集地でベランダに鉢植えを置くなどするのは、そうした効果を期待しているものと思います。

　正直、私の長い人生において大熊町で暮らすようになった今の幸福度が一番高いと思っています。なぜなら首都圏から引っ越してきた愛犬がなにより散歩好きになってくれたからです。都会にいた頃は20分ほど歩くだけで家に帰りたがっていたものが、今では1時間半とか平気で歩きます。もう13歳になる高齢犬ですが食欲も旺盛で毎日元気に暮らしています。

　山や森が近く、自然と接する機会が多い大熊町。人間だけでなく犬の幸福度をも高めてくれる自然環境だからこそ、大熊に暮らす人たちはみんな穏やかな顔をしてるんですね。