夕涼み

我が家では犬が最優先される宣伝チームの常世田（トコヨダ）です。まぁ仕方ないですね。

「セラピードッグ」と呼ばれるワンちゃんが存在するほど、犬は人の心を癒したり、身体的・社会的な更生までサポートしてくれますから…。私も毎日癒されています。

とはいえ犬にも苦手はあって、それがこれから迎える夏の暑さです。基礎体温が人間よりも2～３度高めで、全身毛で覆われているため熱が逃げづらく、さらに汗腺が発達していないことから汗をかくこともできません。なので犬は、「ハァハァ」と呼吸で体温調整するしかないのです。また、人間より体高が低い犬は道路の照り返しをモロに受けてしまいます。そのため炎天下に外を散歩させることは危険なので絶対にやめましょう！

　というワケで、この季節の犬の散歩コースとして最適な、かつ人間の夕涼みにうってつけの場所を紹介します。このブログ記事にも何度か登場している「坂下ダム」です。

　車両の乗り入れが可能なダム湖沿いの道を奥まで進むと、群生するアジサイを見ることができます。スグ手前に駐車スペースがあるので、ここからお散歩スタートです。

　熱気をもたらす西日は対岸の山林を照らしています。山影となる此岸にいると、ダム湖に流れ込む川のせせらぎも相まって、一層の涼しさを感じます。犬の散歩がメインだと、アジサイは単なるオマケになってしまうでしょう。でも涼しいからこそゆっくり花を見て歩けるので、人間にとってここは「夕涼みをしながらアジサイを堪能できる場所」であると言えます。こんなステキな場所なのに、町役場からだと車で5分余り、JR大野駅からでも10分ほどで着ける近距離なのです。

　関東に暮らしている頃は、犬も人間もこんな贅沢な体験をしたことがありません。機嫌よさそうに歩く犬を見て、癒し効果も倍増されるのでした。