大熊町の二つの「かえる」


おおくま宣伝チームの加賀谷です。

今回は大熊町の二つの「かえる」について、お話をしたいと思います。一つは帰忘郷の田んぼのモリアオガエルです。もう一つは、帰還に想いを馳せる、「かえる」についてです。


モリアオガエルをご存知の方も多いいかと思います。生息地として有名なのは、お隣の川内村にある平伏沼(へぶすぬま)が知られています。かえるの詩人といわれた草野心平さんと川内村を結びつけたモリアオガエルが生息する沼です。

大熊町内でもモリアオガエルが生息していることをご存知でしょうか。町の西部に位置し坂下ダムに向う途中にある帰忘郷の昨年の田植えの時にたんぼに突き出した枝先に卵がへばりついているのを発見しました。大熊町内で遭遇して、とても驚きました。



今年の「かえる」の産卵期に入ってから、帰忘郷の田んぼのモリアオガエルの状態が気になり、毎日のように観察に出掛けています。

まだモリアオガエルを確認することは出来ませんが、モリアオガエルの子どもたちに出会い、その愛らしい仕草に魅せられています。皆さまも是非、観察にお出かけください。



もう一つの「かえる」についてです。大熊町は、大川原地区が2019年4月に避難指示が解除されました。また2022年6月には、大野駅周辺の特定復興再生拠点の避難指示が解除されました。これらの解除によって、「かえる」前提は整いました。

2019年4月の避難指示解除直後に大川原地区に「かえる」ことを決めた知人に戻った感想を伺うと空気が避難先とは違い震災前と変わらない大熊の空気を感じるといいます。



また、自宅が未だに帰還困難区域ある方が、認知症になった父親を連れて、大熊町内に一時帰宅で「かえる」と正常に戻ると言います。震災後、暮らしはじめた私のような移住者には、空気の違いを理解しようがありませんが、元々の住民の方には、大熊町に「かえる」ことで、心の安らぎを得られているようです。


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