注目
食べて感じる復興ツアー2024 in 大熊町
「最後にもう1杯いいですか?」
帰りの送迎バスが出発する間際、町外からの参加者の一人が上機嫌な笑顔でお酒のグラスに手を伸ばしてきました。
「とても美味しかったので、このまま帰るのがもったいないと思って…。来年もツアーがあればまた参加させていただきます!」
なんとも嬉しい感想をいただきました。大熊町産のお米(五百万石)で作った日本酒『帰忘郷』の新酒お披露目会での出来事でした。
3月2日に催行された、おおくままちづくり公社主催の「食べて感じる復興ツアー」は今年が2回目。今回も募集開始と同時に定員に達し、その注目度の高さを感じました。
語り部から震災当時の様子や防災の心構えを聴き、まちの基盤整備や農業再生への取り組みを視察し、大熊の復興に向けて活躍する若者たちとの交流が行われた日帰りツアー。
夕食時の新酒お披露目会では、吉田町長をはじめ、会津若松市の蔵元・髙橋庄作酒造店の髙橋社長や、『帰忘郷』を応援してくれているシンガーソングライター・氏家エイミーさんをゲストに迎え、ツアー参加者のみなさんをもてなすことができました。
ちなみに帰忘郷という名前には、「震災後町民はバラバラになってしまった。しかし心は常に大熊町にあり、故郷を忘れずにいる」との想いが込められています。
『ゼロからのまちづくり』としてあゆみを進める大熊町は、今般公開の第三次復興計画を「様々な⼈がまちに関わる/まちづくりに携わることを促進する計画」と位置付けています。つまりこの復興計画は、町外から大熊を見守ってくれている今般のツアー参加者のような方々の計画でもあるということです。
人類史上初めての原子力災害からの再生と復興が、今この大熊町で進められています。そんな大熊町に、来て・見て・聴いて、そして食べて・飲んでもらえれば、この町の過去/現在/未来を肌で感じていただける。それが食べて感じる復興ツアーのテーマです。
とはいえ都合がつかず当地には来れない、という方もいらっしゃるかと思います。現在大熊町では『帰忘郷』を返礼品とした「ふるさと納税」を承っています。皆様からの寄附金は復興計画に基づき各種政策の様々な用途に使わせていただいております。本件も併せ、町外からご支援賜れれば幸いです。
■福島県大熊町ふるさと納税サイト
https://www.satofull.jp/town-okuma-fukushima/
■okuma store(大熊町の素敵なものを紹介するサイト)
https://ookuma.base.shop/
コメント
今年の帰忘郷、手に入れました。洗練されてきました。