再開!頭森公園

 

大熊町役場の隣にあるこの場所が、ず~ッと気になっていた宣伝チームの常世田です。


 かつてここ周辺では草競馬も行われていたという頭森(かしらもり)公園。大熊町南部の大川原地区にあって、現在の役場本庁舎はこの公園に隣接するように建てられました。

https://maps.app.goo.gl/mmpjx9VjumG1AZbTA


 原発事故後、除染は居住区や農地等を対象に徹底して行われましたが、森林に関して言えば「林縁から20m程度の範囲」を対象にしただけです。しかし大川原地区の避難指示が解除される前年の平成30年(2018)3月、国は頭森公園周辺を対象に「里山再生モデル事業」の計画を発表しました。目的は公園周辺で森林整備(除染や間伐など)を行い、帰還する町民等が安心して公園利用できる環境をつくることでした。

 整備は順調に進むものと思われましたが、近年多発していた豪雨による土砂崩れの影響等もあり、今月になってようやく整備完了。遂に頭森公園は再開したのです。



 やっと登れた!

とはいえ頭森山の標高はおよそ100mといったところ。役場前が海抜約90mなので、そこからの高さは10m程度。あっという間に登頂できてしまいます。



 それでも眺めはサイコーでした!東を望めば太平洋を拝めますし、北に目を転じれば、廃炉作業が進む福島第一原子力発電所で働くクレーンの姿も確認できます。



 園内には「きぼうの桜」ほか数本の記念樹木が植えられ、中には『相馬和胤公来町記念植樹』と記された木杭までありました。相馬市で6年半過ごした私としては、大殿(相馬中村藩第33代当主・相馬和胤:かずたね公)が御成りになられていたことにビックリ!とにかく貴重な体験ができました。



国主導で進められた里山再生モデル事業。欲を言えば、日隠山や三ツ森山自然公園、中央台生活環境保全林など、震災前には町民の憩いの場であり観光スポットでもあった場所へも当事業を適用してもらいたいなぁ…と。

というのも私はこの先、大熊町第三次復興計画が満了する10年後までこの地に住み続ける覚悟でいるからです。憩いの場、というよりも犬の散歩コースとしてですかね…?



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