もったいない


 

高度経済成長期から第2次ベビーブームへと移行した昭和40年代後半。公立学校や公営住宅、文化会館などの公共施設が競うように建設されました。それから約半世紀が過ぎ、公共施設の多くが建替えや大規模改修の必要に迫られています。

 少子高齢化が加速する現在、税収は減少する一方、社会福祉・保健衛生等にかかる費用は増加しています。そんな中、公共施設の老朽化にどう対応するか?というのが「公共施設の更新問題」です。これは、国と地方の双方が抱える深刻な課題と言われています。

 宣伝チームの常世田(トコヨダ)が生まれたのは昭和中期。正に高度経済成長期の真っ只中でした。私自身も「老朽化」に悩んでいますから、決して他人ゴトとは思えません。コストをかけずに健康を維持する方策を模索しているところです(笑)。



 さて、大熊町では平成13年、町民の健康づくりの拠点として「大熊町保健センター」を開設しました。しかし運用開始からちょうど10年後に東日本大震災に見舞われてしまい、その後13年間、未使用のまま放置されてきました。

 「もったいない」という強い気持ちはありますが、今の大熊町には施設(診察室、計測室、保健指導室、多目的ホール、プレールーム、会議室、調理実習室等)を使いこなせるだけの町民数がいないのです。

 また、目的を失くした施設は自治体にとっての「負債」にも成り得ます。そうはなって欲しくないので、①住民ニーズを聞き取って町民が使って楽しい施設に改装するか、②民間企業に売却して新たなプレイスポットとして再生してもらうか、何らかのアクションを起こしていただきたいと思っています。



 今般、町は保健センターの改修工事を行いました。ただ、開放日は月に1日限りとされています。あらためて「もったいない!」と思いました。保健センターの再利用については役場担当部署でも検討されているようですが、再開時期は「未定」となっています。

私もいろいろ考えてみようと思います。

 


【外部リンク】 

げんばだより(9) 大熊町保健センターの改修

https://www.town.okuma.fukushima.jp/site/fukkou/24724.html


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